自費出版の難しいところは、自分のイメージ通りの本が出来るかどうかわからない、というところである。「気に入らなければ支払いを拒否すればいい」と考える人もいるだろうが、出来ればそういう不愉快な経験はしたくない。
では、費用も含め、自分のイメージ通りの本作りをするにはどうすればいいのだろうか?答えはひとつ、とにかく疑問に思ったことは担当者に確認すること。納得いかないまま制作を進めていくと、なんだかもやもやし、ちょっとしたことでも不信感が募ってくる。そうなると、せっかくの本作りも楽しくない。
「こんなはずじゃなかった…」を避けるためにも、出版社に丸投げは禁物だ。
私の自費出版体験は成功だったので、実体験を書くことはできないが、想像できるトラブルとその対処方法を挙げてみた。
①費用を払い込んだのに、何カ月も音沙汰がない。
対処方法:原稿を渡してから、制作に入るので、最初は著者はひたすら待っている時間だ。制作スケジュールを確認しておけば、余計な心配をしなくてすむ。予定が来ても連絡がないようなら、積極的に連絡をしてみることだ(まあ、連絡がルーズな業者は、契約前の段階で見抜けると思うが)。
②出来上がってきた初校原稿の誤字脱字がひどい。
対処方法:基本的に自費出版の校正の最終責任者は著者だ。誤字脱字や文章表現の訂正は編集者がやってくれるもの、と思っていたら大間違い。ある出版社の担当者が言っていたが、自費出版でが校正でのトラブルを避けるために、最後は著者から校正を終了した確認の印鑑をもらっているという。
③色々と注文を出したら、その度に追加費用がかかると言われた。
対処方法:最初の契約金額の内容をまずはちゃんと理解しておくことだ。例えば、校正1回で、それ以上になったら追加料金を取られるのかどうか、とか。また、頁数が思ったより増えたので追加料金がかかる、といわれる場合もある。この場合は、担当者とよく相談し、お互いが納得する形をとることだ。お金を払っているんだからなんでもやってくれ、というのは通用しないだろう。
④記念日までに納品してほしかったのに、出来上がる間際に間に合わないと言われた。
対処方法:最初にいつまでにほしいと、はっきり言ってあったかどうかがキーポイントだ。伝えておいたのに、何の連絡もなく納期が遅れたのなら、業者に強く出てもいいかもしれない。しかし、希望納期を曖昧にしていたり、自分の校正が予定より遅れたせいで、納期が遅れたのなら、文句は言えないだろう。が、それすらも担当者とよく話しをしていれば、避けられる事態だと思う。