やはり、このご時世、インターネットで調べるのが一番てっとり早いだろう。そこで「自費出版」で検索をしてみると、とにかく聞いたことのない出版社がいっぱい出てくる。
ヤフーの検索画面では上部と右側に自費出版の会社の広告が掲載されているが、いずれにしても、この中からどうやって自分にぴったりの出版社を選べば良いのか、しばし戸惑った。まずは上から順番にその会社のHPを開いてみる。
まず知りたいのは、自分の本を作るにはどうすれば良いのか、費用はどのくらいかかるか、ということだ。制作費を掲載している会社を何社か選び、それぞれじっくり比較検討してみると、ひとつ重要な事に気がついた。それは、出版の費用を決めるために、何頁の本を何冊作りたいのかをあらかじめ決めておかなければならない、ということだ。数百部制作し、書店に流通した場合の費用が掲載されているところもあった。
なるほど、自費出版でもお金さえ払えば書店に置いてもらえるのか。こうして調べ始めると、自費出版に対するイメージがだいぶ変わり、自分は一体、どんな自費出版をしたいのか、あらためて考えるようになった。
原稿の状態から本になるまでの流れを丁寧に説明しているところが何社かあった。また、本作りに必要な用語集を豆知識としてまとめてあったり、本作りにかかわる一般的な知識は、出版社のHPから得ることができる。これによって、本作りはただ、印刷・製本費だけではないことがよくわかった。
考えてみたら、手書きの原稿を本にするためには、入力しなければならず、その作業が無料なはずはない。また、表紙のデザインをしたり、読みやすいようにレイアウトしたりと、いわゆる編集作業を経て、作品は本らしくなっていくのだ。こうした手間に対して費用がかかるのは当たり前なのに、なぜか、出版にかかる費用は印刷と製本だけだと思い込んでいたのだ。
仕事の現場では、いつも部下には「思い込みをはずして、調査や確認しながら、物事を進めていくことが大切なんだ。面倒臭がるな」と言っていた自分を思い出し、思わず苦笑いしてしまった。