編集者と一通りの打ち合わせを終えると、著者はしばらく「待ち」の時間にはいる。原稿のDTP作業(注:知っておきたい自費出版の用語を参照)に約1ヶ月ほど時間がかかるのだ。原稿の長さや、レイアウトの複雑さにもよるが、本来は作業自体は1ヶ月もかからないらしい。ただ、多くの著者さんの原稿を順番に作っているので、どうしてもそのくらいの時間がかかってしまうと言われた。
これを長いとみるか、妥当とみるかは人によって違うだろう。私は、この1ヶ月を原稿の見直しにあてていた。「これでよし!」という原稿を渡すのが基本だが、やはり誤字脱字はあるし、表現を手直ししたい箇所も出てきた。そうしてじっくりと原稿を見直していれば、初校が出てきたときに、より時間短縮できるし、内容以外のところにも気を配ることができると思ったからだ。
さて、いよいよ初校ゲラ(注:知っておきたい自費出版の用語を参照)がメールで送られてきた。内容は同じなのに、ゲラとして自分の作品を見ると、違う内容に見えるから不思議なものだ。扉、中扉、柱、ノンブル、目次(注:知っておきたい自費出版の用語を参照)などが付き、本らしくなっている。
まず、初校をプリントアウトして、いよいよ校正作業だ。校正は赤ペンで行うのが基本。再校(注:知っておきたい自費出版の用語を参照)が出たときに、ちゃんと直っているかどうかチェックしやすくするためだ(と編集担当者から教えてもらった)。プロの編集者ではないので、校正の記号などはよくわからない。編集者は、「わかるように直しておいてくれれば良い」と言っていたので、何をどう訂正するのかわかりやすく書くように心がけた。
ノンブルは下、柱は上についていたが、なんとなくまとめた方がお洒落な気がしたので、そのように指示をした。また右頁の柱は本のタイトル、左頁の柱は短編のタイトルになっていたが、本のタイトルは必要ないと思ったのでカットしてもらうことにした。また、中扉のデザインについては特に注文はつけなかったが、再校で出てきたときにはカバーのイラストをマークのようにしてデザインしてくれていた。お洒落なので気に入った。